今日は本を読もう!

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カテゴリ: 小説

「どうでもいい話を、最高のヨミモノに変える天才」
それが村上春樹という作家なのだと思うほど、変な本です。

この本はananのエッセイ連載(なぜananが春樹を選んだのかは謎ですが)です。心の底から「どうでもいい話」が、とても面白いヨミモノになっています。

例えば…左右がべつの靴下の話、つぶれたアルミ缶を見ると切なくなる話、マニュアル車にのる女性が好きな話、ホテルの金魚鉢の話、原爆をつくった人の悲しい話、野菜の気持ちの話…

こんな感じでどうでもいい話が40篇以上もつづくのです笑

「とても固い作家」だと思っている人も多い気がしますが、このエッセイを読んでみると、そのイメージは一変すると思う。なんて適当で、ゆるく、のんびり生きてる人なのか…と。

「肩の力を抜いて、わりに気楽に書きました」と本人も言ってますが、逆に読む人の肩の力をいい感じに抜いてくれる一冊です。休日にでも、読んでみてください!では!

東京23区を買い占めて全部森に変えてやる。

僕が小学生の頃の夢です。そんな夢を持つに至ったのは、「木を植えた男」という有名な絵本を読んだからでした。

記憶が曖昧ですが、確かこんなあらすじでした。
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旅人が荒れ果てた砂漠を歩いていると、毎日じょうろと種を持って木を育てている、たった一人のおじいさんに出会う。

でも、そうやって種や苗を植えても、鳥に食べられ、水分がなくて枯れ、結局砂漠は砂漠のまま。それにもかかわらず、「世界に何かを残したい」と、不毛な試みをずっと続けているおじいさん。

おじいさんが死んでしばらくたったころ、旅人が再びそこを訪れると、そこには豊かな森が広がっているのを目の当たりにする。でも、誰もそのおじいさんのことを知らない。
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一度限りの人生、自分が生きた証を確かにこの世に残したい。誰にも評価されなくたって、自分らしい足跡を残したい。

この話はフィクションだろうけど、このおじいさんのことを僕は度々思い出します。大人になった今だからこそ読みたい絵本です。

Selected by Entrepreneur

舟を編む

2012年の本屋大賞を第一位を受賞した、三浦しをんさんの「舟を編む」。舟を造る話ではなく「ひとつの辞書」を、つくりあげるストーリーです!

「言葉の海は広く深い。」その海を泳ぐための道しるべとなる辞書を、一言一言、つくりあげていきます。ものすごく地道で、膨大で、気の遠くなる作業だけど、チームで力をあわせて完成させていく過程の、人間味あるチームの姿や情熱に、最後は胸がとても熱くなります。

普段何気なく使っている「ことば」のすばらしさ、奥深さを教えてくれる、楽しくてやさしいストーリー。読み終わると、辞書や言葉に対するイメージがガラリと変わっていることに気づきます。

三浦さんの本は、やわらかな文体で読みやすく、きれいな言葉の海に漂うような気分にしてくれるので、GWにのんびり読んで欲しい一冊です。

Selected by Copywriter

「自分に同情するな。」

僕が大学生のころ、この言葉のおかげで、どんな辛いときも、乗り越えられたきがしています! 賛否両論ありますが「永沢さん」が村上春樹の中で最も魅力的なキャラだと思うんです。

「それが可能性というものだよ。そういう可能性が目の前に転がっていて、それをみすみすやりすごせるか?自分に能力があって、その能力を発揮できる場があって、お前は黙って通り過ぎるかい?」

「自分の力を百パーセント発揮してやれるところまでやる。欲しいものは自分でとるし、欲しくないものはとらない。そうやって生きていく。駄目だったら駄目になったところでまた考える。不公平な社会というのは逆に考えれば能力を発揮できる社会でもある」

永沢さんは、人生を支える名言ばかり!読んだことがある人も多いと思いますが、永沢さんに、もう一度注目して読んでみてください!!(かなり偏った本の紹介になってしまいました)

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