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カテゴリ: 生き方

どれだけの「いい言葉」と出会えるか。

人との出会いもそうだけど、
言葉と出会うことで、
人生が大きく変わることがある。

ことばはきっと、人類が発明したもっとも人間らしく、すばらしいものです。愛情を表現したり、自分を勇気づけてくれたり生きるための指針になったり、希望になったりする。

よく言われることだけど、「言葉は心の栄養」です。

この本は、世界中で語り継がれている言葉がまとめられた一冊。20年間、世界を旅して集めたそうです。いい言葉に紐づいた、エッセー集。とてもいい言葉が並んでいます。

例えば
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太陽に顔を向けなさい。
そうすれば、
影はあなたの後ろにできるから。
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「光に目をむけつづけていれば、暗いこと、嫌なことに目をむけることもない」という意味です。「前を向く事の意味」を、もう一度教えてくれます。

ただ残念なのが、もっといい翻訳があるのではと感じることがるのと、解釈がたまにズレているところ…

でも純粋に、世界で生き続ける言葉は、なんだか胸にしみ込んできます。最後に、本の中から抜粋です。

「善い言葉は、明日への橋になる。」

世界中の言葉を自分のものにできるなんて、
しあわせだなぁと思うのです。

うまく組織に属せない、
それは才能がある証拠!

そう言い切る、この「非属の才能」は、僕にとってとても新鮮な本でした。

僕自身、あまりうまく集団に属せるタイプではなくて、大学の飲み会もつまらなかったし、サークルにも入らなかった。だから大学の頃、この「非属の才能」と出会い、勇気をもらったことを覚えています。

これは世の中の少数派へのエールです。
科学的根拠があるような本ではありません。漫画家の山田さんのとても個人的なメッセージ。だからこそ、逆にとても信頼のおける言葉に聞こえます。

面白くないと思うひとも多いかもしれません。
でも「ナンバーワンより、オンリーワン!」みたいな浅い考えではなく、山田さん自身の体験からひねり出された深い言葉で構成されている本だと思います。

ある人にとっては意味のある本だし、ある人にとってはまったく読む価値のない本。だから、単純におすすめはできないけど…
「なんだか今の世の中、生きづらいだよなぁ」とすこし感じている人は、
ぜひいちど読んでみてほしい本です。(とくに学生のひとたちへ!)

個人的な体験こそ価値がある。一般論なんか読みたくない。

「僕は君たちに武器を配りたい」は、資本主義の本質をつきながら若者のキャリアについて論じた、とても良い本です。激動する社会の中で生き残れる人種はわずか4つのタイプしかいない。それは、マーケター、イノベーター、リーダー、投資家の4つ。それ以外の働き方はことごとく消尽する。

確かに、資本主義下における日本の現状について考えれば、これは事実といえます。と、興味深いことを書いているのですが、本の厚さの割に内容が非常に薄いといわざるをえません。

著者の瀧本氏は、大手コンサルティングファームで働く中で数多くの興味深い案件を手がけたはずです。それらの中には、経験した人にしかわからない深い示唆があったはずです。にもかかわらず、そういった瀧本氏にしか書けないようなオリジナリティのある内容がほとんど無いのが残念でなりません。

知識をもとにした一般論と、経験をもとにした具体論。読みたいのはどちらですか?

「ときめき」を感じないものは捨てればいい!

世界には、だらしない系ときっちり系の2人がいるわけですが(笑)、今回はきっちり系の代表のお話。

いろいろな、片づけ系の本があります。古くからある収納術だとか整理術だとかの本のアプローチは大抵決まっています。
1.使うものと使わないものをわける
2.使わないものは捨てる
3.使うものは綺麗に収納する」

でも「モノを捨てる」って、そう簡単じゃない。せっかく買ったのに、とか、これを捨てたら自分を否定した気分になる、とか。結局、ロジカルな話じゃなくて感情的な話なんです。

そういう感情的な話なんだ!ということを、真正面から論じたのが「片づけの魔法」。捨てるか捨てないかを決めるのは極めてシンプルな仕分け方。触ってみてときめくかどうかで決める。

これ、実は人生にも通じる話かもしれません。やってみてときめくかどうかで決める!

片付けの本じゃなくて生き方の本だと思って読むと、だらしない系の人も楽しる本だと思います。

だらしない、って悪いことなんでしょうか?

本屋に行くといつも嫌な気持ちになります。
なぜかというと、「片付けの魔法」とか「時間管理術」とか「目標を決めよう」とか、きっちり系のコトが書かれた本ばかり平積みにされているからです(笑)

そういう本を見るたびに、だらしない言い訳ばかりしています。

・机の上がぐちゃぐちゃでも、使ってる本人が見つけやすいんだったら、それでいいじゃないか!
・一分一秒を管理しないで、締め切りに追われながらぎゃーぎゃー騒いだっていいじゃないか!
・前もって明確な目標を決めないで、場当たり的にいろんなことに挑戦したっていいじゃないか!

そんな僕みたいな人のための福音書が一冊だけありました。その名も、「だらしない人ほどうまくいく」

きっちりしてる人が「片づけに使っている時間」は、だらしない人が「モノを探している時間」よりも長かった?とか、きっちり信仰を打破してくれる貴重なデータと物語が満載です!!!

自分は「だらしない系」だなぁ、という方にオススメの一冊です!

※でも、何でもかんでもだらしないほうがいいですよ、という本ではありません。残念!(T_T)

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