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カテゴリ: 経営

ビジネスに、もっと『物語』を。
〜「スープのある一日」〜

この本には、スープストックを立ち上げるときにつくられた実物の「企画書」が掲載されています。そのタイトルは「スープのある一日」。

「もしスープストックというお店があったら社会はこう変わる!」ということをイメージして「物語仕立て」で書かれた企画書です。実際の仕事の企画書が、世に公表されることはあまりないので、とても参考になります。しかもその書き味がとてもおもしろいです!

よく企画はストーリーだ、と言われますが、まさにそれを実践している鮮やかな実例。Amazonのレビューを見ると「きれいすぎる!」って批判がいくつかあるのですが、そほれど、この企画書のストーリーがきれいすぎるし、そしてその通りにお店が出来上がっていきます。

キレイすぎて、リアリティに欠けるというリアルな物語です。
仕事で企画書をかく人は、ぜひ「スープのある一日」を、読んでみてください!

バカな社長。

と、切って捨てることもできます。一時期、オフィスの中に超豪華なバーがあることで有名になったものの、その後、倒産への道を余儀なくされた新卒採用の会社のワイキューブの経営者、安田佳生氏。

社員のモチベーションを高めるために利益もないのにラスベガスで豪遊。同業他社を打ち倒すために新入社員に高給を約束。広告費を使いまくって四十億もの借金を短期間にする。

こうやって書くと、いくらでもバカな社長がバカなことやっただけ、に見えます。

でも、僕はそんなバカだと切って捨てることはできない気がします。もし、自分が当時の安田氏の立場だったら、お金を使えば売上が伸びるという状況だったら、ライバル会社と過酷な人材獲得合戦が起きてるという状況だったら、本当に同じことをしなかったといえるでしょうか。

「自分がしたことはバカだった。」と素直に敗戦の弁を語る安田氏には、未熟者の僕には見えていない”何か”が見えている気がしてなりません。

「我々は神よりの使者である。食物を捧げなければ、太陽を隠すであろう!」

アメリカ大陸を発見したとされるクリストファー・コロンブス。コロンブスは日食を利用して、アメリカ先住民に対して自らを神の使者だと偽り食物を捧げさせたという話があります。

コロンブスが、西インド諸島を発見してから何度目かの航海のときのこと。
船が大破してしまい、スペインよりの救助船が来るまで、とある島で待機しなければなりませんでした。当初、先住民に対して手持ちの宝飾品を食料と交換することで、飢えをしのいでいたそうです。
いよいよ交換するものがなくなったとき、コロンブスは冒頭の脅し文句を吐いたといいます。果たして、ちょうど日食が起こり、先住民は恐れおののきコロンブスを神の使者として丁重にもてなしたのだとか。

稀代の探検家が天文学にも通じていたことを示す、ホントかウソかわからないエピソードです。

東京では173年ぶりの日食。
そんな歴史に思いを馳せながら、空を見つめてみてはいかがでしょうか。

まっとうなビジネスの立ち上げ方ってなんだろう。

いくつかのベンチャープロジェクトに携わって思うことがあります。それは、ビジネスの「まっとうな始め方」というのは「まっとうに見えないこと」から始めるということ。例えば、綺麗なオフィスを借りるとか、巨大な設備を用意するとか、人の数を増やすとか、そういう「見た目のまっとうさ」には意味が無いということです。

小汚いオフィスなのに、全然不安定なサービスなのに、吹けば飛ぶような小さな組織なのに、それでもなお「その商品を買いたい!」と思われるような、とがった製品やサービスを提供すること。それだけが、ベンチャーが大企業に勝てる唯一の要素だと思うんです。逆に「信頼できないだから」「安定してないから」という理由で取引を断る客しかいない場合、そこにはベンチャービジネスの芽がないんだと思います。

では、そんな小さな小さな芽を見つけた時に、本当は何をすればいいのか。

様々なビジネスをたちあげた経験から「泥臭く」書かれています。ハードカバーでなく、ペーパーバックであることも、本書の主張の一つだと思える、そんな泥臭くてオススメの一冊です。

「起業というと、成長分野だとか画期的な技術を探しがちだ。しかし真の起業家、とりわけ起業の初心者にとって、チャンスは個人的なものであって誰にでも見つかるものではない。成功する起業のアイデアは自分の才能と経験、関心、そして自分が特別良く理解できる問題から生まれてくるのだ。」
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僕は、ソフトバンクの孫正義や楽天の三木谷浩史のような起業家たちの成功物語を読むことが多いのですが、たいてい「成長分野を論理的に考えてみつけだして、スマートに戦略を立てていった」というように書かれています。

でも、本当にそうなんでしょうか?

実は、自分の個人的な興味・関心に従って、いろいろな「ダサい」ことをとにかくやってみた結果、はじめて本当に成功する道が見えてくるもののような気がするのです。

いわゆる世界一のビジネスエリート養成機関とも言えるハーバードビジネススクールを卒業後に「起業」という道を選んだ3人を追いかけ続けたノン・フィクションです。

この本は、そんなエリートの3人が華々しく成功したストーリーとして読むのではなくて、そのために、どんな「ダサい」ことをしていたのか、というところにスポットを当てて読んでみてください。

結局「ダサい」ことをしっかりやることこそが、成功への唯一の道なんだと思える一冊です。

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