「村上春樹は短編小説家である」と言われることが多くあります。

村上春樹は、長編の場合、最後までのストーリーを考えずに書き始めるそうです。書き出しのストーリーだけを考えて、つづきはその時の感情にあわせて書いていくとか。

だから感情的だったり、ストーリーは「え?これで終わりなの?」って場合がおおかったり。

でも短編になると、きちんとストーリーをつくりこんでいます。できるだけ言葉を削り、すくない文章で、しっかりした物語が構成されている。だから誰が読んでも面白い小説が多いです。
タイトルも変わっていて、魅力的なものが多くあります。

例えば…

◆パン屋再襲撃
◆四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
◆ファミリー・アフェア
◆TVピープル
◆午後の最後の芝生

この5はとくにおすすめです!
短編は気楽にいつでも読めてこの本も手元にあると、何度もパラパラと読み返したくなります。色あせることない初期の小説集です!