「どうでもいい話を、最高のヨミモノに変える天才」
それが村上春樹という作家なのだと思うほど、変な本です。

この本はananのエッセイ連載(なぜananが春樹を選んだのかは謎ですが)です。心の底から「どうでもいい話」が、とても面白いヨミモノになっています。

例えば…左右がべつの靴下の話、つぶれたアルミ缶を見ると切なくなる話、マニュアル車にのる女性が好きな話、ホテルの金魚鉢の話、原爆をつくった人の悲しい話、野菜の気持ちの話…

こんな感じでどうでもいい話が40篇以上もつづくのです笑

「とても固い作家」だと思っている人も多い気がしますが、このエッセイを読んでみると、そのイメージは一変すると思う。なんて適当で、ゆるく、のんびり生きてる人なのか…と。

「肩の力を抜いて、わりに気楽に書きました」と本人も言ってますが、逆に読む人の肩の力をいい感じに抜いてくれる一冊です。休日にでも、読んでみてください!では!