<チャイコフスキー・コンクール>

4年に1回モスクワで開催される世界屈指の音楽コンクールの模様、舞台裏を、ピアニストの中村紘子氏が描いたノンフィクション。

世界トップレベルの奏者。名だたる審査員。規律正しく、音楽に対する姿勢は、とても厳しい。一般世界とはかけ離れている高貴な世界だと思っていました。
だけど、その裏側で、実はとても人間らしいドラマが繰り広げられていることを、この本は教えてくれます。クラシックの世界にとても親近感を覚えるし、より一層、クラシック音楽を好きになる一冊です。

おりしも今年のラ・フォルジュネ(毎年丸の内界隈で催されているクラッシクのイベント)はロシア音楽だそうです。残念ながら聴きに行くことはできませんでしたが、この本を通してピアノやロシアに浸ろうとおもいます。音楽に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

Selected by ある本屋店員