東京23区を買い占めて全部森に変えてやる。

僕が小学生の頃の夢です。そんな夢を持つに至ったのは、「木を植えた男」という有名な絵本を読んだからでした。

記憶が曖昧ですが、確かこんなあらすじでした。
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旅人が荒れ果てた砂漠を歩いていると、毎日じょうろと種を持って木を育てている、たった一人のおじいさんに出会う。

でも、そうやって種や苗を植えても、鳥に食べられ、水分がなくて枯れ、結局砂漠は砂漠のまま。それにもかかわらず、「世界に何かを残したい」と、不毛な試みをずっと続けているおじいさん。

おじいさんが死んでしばらくたったころ、旅人が再びそこを訪れると、そこには豊かな森が広がっているのを目の当たりにする。でも、誰もそのおじいさんのことを知らない。
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一度限りの人生、自分が生きた証を確かにこの世に残したい。誰にも評価されなくたって、自分らしい足跡を残したい。

この話はフィクションだろうけど、このおじいさんのことを僕は度々思い出します。大人になった今だからこそ読みたい絵本です。

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