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2012年05月

「起業というと、成長分野だとか画期的な技術を探しがちだ。しかし真の起業家、とりわけ起業の初心者にとって、チャンスは個人的なものであって誰にでも見つかるものではない。成功する起業のアイデアは自分の才能と経験、関心、そして自分が特別良く理解できる問題から生まれてくるのだ。」
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僕は、ソフトバンクの孫正義や楽天の三木谷浩史のような起業家たちの成功物語を読むことが多いのですが、たいてい「成長分野を論理的に考えてみつけだして、スマートに戦略を立てていった」というように書かれています。

でも、本当にそうなんでしょうか?

実は、自分の個人的な興味・関心に従って、いろいろな「ダサい」ことをとにかくやってみた結果、はじめて本当に成功する道が見えてくるもののような気がするのです。

いわゆる世界一のビジネスエリート養成機関とも言えるハーバードビジネススクールを卒業後に「起業」という道を選んだ3人を追いかけ続けたノン・フィクションです。

この本は、そんなエリートの3人が華々しく成功したストーリーとして読むのではなくて、そのために、どんな「ダサい」ことをしていたのか、というところにスポットを当てて読んでみてください。

結局「ダサい」ことをしっかりやることこそが、成功への唯一の道なんだと思える一冊です。

「どうでもいい話を、最高のヨミモノに変える天才」
それが村上春樹という作家なのだと思うほど、変な本です。

この本はananのエッセイ連載(なぜananが春樹を選んだのかは謎ですが)です。心の底から「どうでもいい話」が、とても面白いヨミモノになっています。

例えば…左右がべつの靴下の話、つぶれたアルミ缶を見ると切なくなる話、マニュアル車にのる女性が好きな話、ホテルの金魚鉢の話、原爆をつくった人の悲しい話、野菜の気持ちの話…

こんな感じでどうでもいい話が40篇以上もつづくのです笑

「とても固い作家」だと思っている人も多い気がしますが、このエッセイを読んでみると、そのイメージは一変すると思う。なんて適当で、ゆるく、のんびり生きてる人なのか…と。

「肩の力を抜いて、わりに気楽に書きました」と本人も言ってますが、逆に読む人の肩の力をいい感じに抜いてくれる一冊です。休日にでも、読んでみてください!では!

【ヤフオクで旅館のチケットを売ってみたら、売れちゃった!】

「既成概念を取り除いて新しいことにチャレンジしましょう!」
と経営に関する綺麗な本には書いてあります。

でも、どうやって?
一体、新しいことって何?

その答えは、冒頭にあるような、ほんの些細な工夫なのです。

税理士の人だったら、「税理士サービスをチケットにしてAmazon.comで売ってみたら売れるかな?」みたいな発想なのかもしれません。

ただの旅館の集客術の本だと思って読むと面白くありません。そうではなくて、「ベンチャー精神」「ゲリラ精神」を学ぶために読んで欲しい!そんな一冊です。

スタバと言えば創業者の「ハワード・シュルツ」が注目されがちだけど、この本の著者「ハワード・ビーハー」は、28店鋪しかなかったスタバを、全世界ブランドにした立役者だと言われています。

僕はよくスタバにいきます。それはコーヒーの味がいいからというより、店員さんが醸しだす空気感がなんとなく好きだからだと思う。(会社の下にあるのも大きな理由だけど。)

実はスターバックスの自給はそれほど高くない。それでも日本中どこの店鋪に言っても、愛想がよく気が利く店員がいる。それはすごいことだと思うのです。

この本を読んだとき、その理由が分かった気がしました。例えばビーハーのこの言葉。「人を育てれば、人がお店を育ててくる。これに尽きる。これが何より大切だ。」

で、僕は昔どこかで聞いた言葉を思い出しました。
“お店の大きさは、店をつくる人の器を超えない。”
ちょっと抽象的だけど、そういうことなんだと思うのです。

シュルツと、ビーハー。この人たちの、無垢な感情、わき上がる情熱、パートナーを思いやる心。スタバとともに成長した、彼らの器の大きさと、優しさが、いまも世界中のスタバを創っているのかもしれない。

ビジネス本というより、普段、忘れがちな夢と目標とか、人生に大切なものを、思い出させてくれる本。ページ数も多すぎず、サラッと読める内容なので是非一度読んでみてください。

最後に本の中の言葉から…
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大きな夢は、大きな希望だ。そして大きな喜びだ。イエスと言おう。いましていることのすべてを楽しもう。そして同じように、人が人生を楽しむのを助けよう。
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selected by Copywriter

【いい仕事をするには「愛」が必要だ!】

僕の最近の哲学です。いい仕事をするには、顧客を愛してなければいけませんし、上司や同僚から愛されていなければいけませんし、何よりも自分の仕事に愛をもっている必要があります。

そんな愛とかけ離れた仕事のやりかたをしていると、人は惨めな気持ちになります。人を惨めにさせる仕事の特徴は、3つあるといいます。

1.自分の名前や責任で勝負させてもらえない。
2.自分の仕事が誰にとって意味があるのかわからない。
3.仕事の成果を客観的に図ることができない。

1〜3の基準は一見「甘くておいしい」世界のように感じますが、かえって人を腐らせる仕事の特徴なのかもしれません。

ストーリー仕立てのライトな書き味で、2-3時間あれば読めてしまいます。人を使う立場にある人に、是非とも読んで欲しい本です。

「愛の反対は憎しみではなく無関心です」― マザー・テレサ

Selected by Entrepreneur

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