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2012年04月

お金をちゃんと考えることから
逃げまわっていたぼくらへ。

僕は比較的、お金が好きです。お金は「人に何かを与えたお返し」だと思っていたし、新しいことを始める「可能性」だと思っていました。でも小学校のとき先生に「キミはお金の亡者になっちゃうよ」って言われて少し傷ついた記憶があります。

学校でお金のことを教えてくれる人が、あまりに少ないと思うのです。(これほど僕らの人生に大きな影響を与えるものなのに!)微分積分はほとんどの人生で使わないし、メソポタミア文明のことは知らなくてもいい。でもお金のことを知らないと困る。かなり困る。だからお金で失敗する人が多いのだと思います。

この本は、そんな危機感を持ち始めた糸井さんと、ビジネスの神様の「邱永漢」さんの対談です。お金ってそんなに「汚いもの」じゃないよ。きちんと考えないから、汚いものになってしまうのだよ、と教えてくれます。

「お金はすべてじゃない!」それはもちろんその通り。でも僕たちはお金のことを考えない日はありません。だから一度、逃げずに、立ち止まって考えてみようよ!というメッセージがつまっています。

学校の教科書にはない、人生の教科書として、ぜひ読んで欲しい一冊です!

「あらゆる経営判断はある意味『実験』だ。だから実験を行う前提条件、実験方法、結果に至った原因の特定が求められる。それこそが経営ノウハウの蓄積になる。」

超格安のイタリアレストラン「サイゼリア」の経営者の言葉です。彼は東京理科大学出身で、よく「理系経営者」と言われます。でも、そんなレッテルを貼って、「理系っぽいなぁ」で終わらせるには、あまりに勿体ない名言です。

冒頭の言葉の裏には「正解は、自分の頭の中にはない。お客様に聞くまでわからないんだ!」という、とても謙虚な考え方が秘められているように思えます。

最近、流行りの「さっさと作って、顧客のもとで検証しなさい」というリーンスタートアップにも通じる考え方が、『実験』という、たった一語に込められています。

そんな考え方は、彼の著作のタイトルにも現れています。外食業界にいない人にこそ読んでもらいたい、ベンチャー精神とは何かが伝わってくる名著です。

村上春樹の読みかた①
「海辺のカフカ」

『僕らはみんな、いろんな大事なものをうしないつづける」、ベルが鳴りやんだあとで彼は言う。「大事な機会や可能性や、取りかえしのつかない感情。それが生きることのひとつの意味だ。…』

「海辺のカフカ」の大島さんのセリフです。すごいカッコいいセリフだし、村上春樹の一番のメッセージでもあります。

小さい頃に夏がくるだけで、ワクワクした感じとか。高校生くらいの人を好きになってドキドキした感じとか。部活に打ちこんで、バカみたいに仲間と遊んだ日の思い出とか。
大人になるにつれて、どんどん失っていきます。はじめはそれがすごく悲しいことに思えました。

「失いつづけることが、生きることの意味だ。」

このコトバでなんだか救われた気がした。はじめてそのことに気づいたわけです。つまり過去は失われるだけでなく、自分を形成する一部なのだということに!

さらにカフカの中のセリフ…
『僕らの人生にはもう戻れないというポイントがある。それからケースとしてはずっと少ないけど、もうこれから先には進めないというポイントがある。そういうポイントが来たら良いことであれ悪いことであれ、僕らはただ黙ってそれを受け入れるしかない。僕らはそんなふうに生きているんだ』

よく言われる村上春樹は「喪失感を描く」と言われているけど、ほんとうにその通りだと思う。そのメッセージが最も分かりやすく的確に表現されたのが「海辺のカフカ」です。
そのちょっとネガティブな感覚に、好き嫌いは別れると思うけど「過去を想い大切にして、燃料にして未来にすすむ」っていう実はポジティブなことでもあるのだと思うのです。

夏がきたら、もういちど読み返してみてみたい本!

Q:世界は変えるためにはどうすればいいんだろう?
A:自分が好きなことを好きなようにやること。

僕にそう思わせてくれた本が、リナックスの生みの親リーナス・トーバルズの自伝「JUST FOR FUN」。リナックスとは、今のインターネットサービスが存在するのは彼のおかげといってもいいくらい世界中のサーバーで使われているOSのことです。

もう10年以上も前に発行された本です。僕がこの本をはじめて手にしたとき、夢中になって夜を忘れて読み続けました。その後も何度も読み返しています。どこにも感動的なエピソードなんて無いけれど、なぜか読むたびに涙が出てくるのです。

彼は小学生の時からずっとオタクでした。例に漏れず、フィンランドでもオタクはもてないし、人付き合いも苦手だったようです。そんな彼が大学生の時に開発したのがリナックス。今では世界を支えるOSが生まれた瞬間についての記述を引用します。

「そこでぼくは、自分だけのターミナル・エミュレーションを作るというプロジェクトを開始した。」

たったこれだけ。そこには「世界を席巻してやるぞ!」という意気込みもなければ「ビジネスプランを描いて収支予測を立てる」といった計画もありません。たったこれだけの個人的な「趣味」が世界中に広まっていった様子は、ワクワクドキドキさせてくれます。

もう新刊は売ってないみたいだけど、世界を変えたい!と思っている人にこそ読んでもらいたい不朽の名著です。

「世界を変えるデザイン」

ものづくりには夢がある!

例えば、世界の砂漠に暮らす人が、水を運びやすくする「バケツ」とは? わたしたちが知らない「世界の問題」を、とてもシンプルなデザインで解決していく。まるでコロンブスの卵みたいに「なるほど、そうすればよかったのか!」と、気持ちよく驚かしてくれるアイデアの実例がたくさん並んでます。写真やイラストで説明してくれているので、難しくなく、視覚的にもとても面白い一冊。

「自分もいつかこんなデザインを考えてみたい」
そうみんなが感じるような、世の中をいい方向に導いてくれる、楽しい本です!

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